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SDGsを簡単に解説!17の目標や企業が取り組む理由と個人で出来ること

2022年07月19日
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はじめに

SDGs(エスディージーズ)という言葉を知っているでしょうか。ニュースで見聞きしたり、企業がSDGsに取り組んでいたりなどの情報を知っている人はいても、具体的な内容がわからない人も多いでしょう。本記事では、SDGsとはなにかわかりやすく解説しました。企業が取り組む理由や、個人レベルで出来る内容についても触れています。SDGsについて抑えておきましょう。

この記事は動画でも紹介しています。合わせてご覧ください。

SDGsとは何か

SDGsとは何か

SDGsの言葉を見聞きするようになったものの、具体的な意味や企業が取り組んでいる理由など、わからないことも多いでしょう。まずは基本的な情報として、SDGsの意味や企業が取り組む理由とは何かについて、抑えておきましょう。

SDGsとは

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの頭文字をとった言葉で、日本語では「持続可能な開発目標」と呼びます。一言で言うと、2030年までにより良い世界を目指す国際目標です。SDGsは17のゴールと169のターゲットで構成されています。SDGsは発展途上国も先進国も境界はない普遍的なもので、日本の外務省も積極的に取り組んでいます。

参考:外務省|SDGsとは?

企業がSDGsに取り組む理由

なぜ企業がSDGsに注目しているかというと、少子高齢化や多様性による変化など、多くの課題を解決できるからです。継続して事業を発展していくためには、企業は自分たちのことだけでなく、世界での出来事に目を配らなくてはなりません。

企業がSDGsに取り組む理由に、企業イメージの向上もあります。SDGsに取り組んでいるとなれば、消費者からは「信用できる会社」との印象を持たれるでしょう。従業員にとっても多様性を認めてくれる会社であると感じられ、企業で働くモチベーションアップに繋がります。

SDGsに取り組むことで、企業は経営上のリスクを避けながらも、新規事業の創出が期待できると考えています。投資家・株主においても、投資の条件としてSDGsへの取り組みを見る時代です。

上記のように多くの恩恵を得られるため、SDGsに取り組む企業が増えました。そのため消費者にもSDGsという言葉が浸透し、昨今注目されるようになったといえます。

参考:環境省|すべての企業が持続的に発展するために- 持続可能な開発目標(S D G sエスディージーズ)活用ガイド -

具体的な企業の取り組み

企業が行っている具体的な取り組みをみていきましょう。福井県にあるテラオライテック株式会社では、SDGsの中でも身近なゴールとして「目標6:安全な水とトイレを世界中に」と「目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」を掲げました。社内研修で理念の共有を行ったり、社員がSDGsバッジを着用したりなど、できる範囲で取り組みつつビジネスに活かせるチャンスを模索しています。

農事組合法⼈ Oneでは、海洋プラスチックごみ削減のため、2020年度からプラスチックコーティング肥料の使用を取りやめました。持続可能な農業のため、環境改善型の農業に取り組んでいます。

上記のように、身近なところから取り組んでいくことでSDGsが達成されるでしょう。

参考:環境省|すべての企業が持続的に発展するために- 持続可能な開発目標(S D G sエスディージーズ)活用ガイド -

SDGs17の目標を簡単に分かりやすく解説!

SDGs17の目標を簡単に分かりやすく解説!

SDGsには、17のゴールが設定されています。それぞれのタイトルを見ても、何を示しているかわかりにくい人もいるでしょう。17ある目標は何を目的としているでしょうか。以下の項目より、わかりやすく解説していきます。

1.貧困をなくそう

世界には極度な貧困に苦しむ人が7億3,600万人いて、世界の人口の10%の割合で存在しています。貧困は途上国だけの問題ではありません。先進国でも、3,000万人の子どもたちが貧困の中で暮らしています。貧困が続くと次第に政治不満が溜まり、紛争に発展する原因となるでしょう。

近年では、気候変動の深刻化によりさらに貧富の差が激しくなっています。貧困は、一人ひとりが意識していかなくては解決できない問題です。

2.飢餓をゼロ

世界では、8億人が飢えに苦しんでいます。2050年になると、飢餓に苦しむ人は20億人に増えると言われています。

飢餓に苦しむ人が増えている理由のひとつに、近年の極端な気象状況があげられます。しかし、理由はそれだけではありません。もうひとつの原因は食品ロスです。

食品ロスの例として、日本の現状をみていきましょう。日本では食べられるのに捨てている食品が年間522万トンもあります。世界の食品援助量420万トンの1.2倍もある深刻な状況です。食材を無駄なく使う・食べ残しは捨てずに別の料理にアレンジするなど、個人レベルで取り組まなくてはなりません。

3.すべての人に健康と福祉を

基本的な医療サービスを受けられない人が、世界の人口の半分である36億5,000万人います。病気になっても適切な治療や予防接種を受けられないため、多くの人が病気で亡くなっている状況です。

また、世界中ではHIVに感染した人はこれまで7,930万人、そのうちAIDSでなくなった人は3,500万人います。適切な予防啓発の教育を受けられていれば避けられた可能性があるため、すでに解説した「目標1:貧困をなくそう」やこれから解説する「目標4:質の高い教育を」と合わせて考えなくてなりません。

4.質の高い教育をみんなに

質の高い教育によって、貧困を減らせます。世界では、学校がない・先生がいない・働かなくてはならない・戦争があるなどの理由で、学校で教育を受けられない子供がたくさんいます。文字の読み書きができないまま、大人にならざるを得ません。

低所得国の学生が教育を受けて学校を卒業すると、1億7,100人が貧困から抜け出せると言われています。また、低所得国の母親が中等教育を受けられれば、1,200万人の子どもたちを発育阻害から救い出せます。教育を受けることで貧困を抜け出せたり、病気を予防出来たりなどが可能です。

5.ジェンダー平等を実現しよう

世界の半分の人口を占める女性や女児が差別なく社会進出できれば、途上国が抱える問題である貧困・教育・経済成長といった問題を解消できるとされています。ジェンダー平等により、経済や社会開発の成長が見込めるでしょう。

女児が抱えるジェンダー差別には、児童婚があげられます。児童婚とは、18歳未満の子どもを強制的に結婚させることです。年間1,200万人の女児が、児童婚によって将来への希望を断たれています。

また、女性の差別は途上国だけではありません。先進国であってもジェンダー格差があると知っているでしょうか。日本における科学分野では、女性の活躍躍進に大きな格差が存在しています。

昨今、ハラスメントに対する意識も変化しつつあります。身近な取り組みとして差別的な意識への正しい理解を身につけることも大切な一歩となるでしょう。詳しくはハラスメントとは? 職場での防止対策と受けた時の対処法こちらの記事をご覧ください。

6.安全な水とトイレを世界中に

世界では、飲料に適した水を飲めない人が多くいます。糞便に汚染された飲料水を飲まざるを得ない人は約18億人、トイレや公衆便所といった衛生施設を利用できない人は約24億人です。下痢疾患で亡くなる子どもの数は1日800人、その他不衛生な水によって亡くなる子どもは年間180万人と深刻です。

安全な水を得られることで飲み水の問題を解決できるだけでなく、農業用水が安定して供給されるため食料問題が解決に繋がるでしょう。水の確保のために、子どもたちの教育や女性の社会進出の機会が奪われることもありません。

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

安全なクリーンエネルギーがないために、世界では28億人以上が有害物質による電力を使用しています。有害な燃料を屋内で使用したために亡くなった人は年間400万人です。

人の命だけでなく、化石燃料を使用しての発電は地球温暖化を加速させる原因です。化石燃料である、石油・石炭・天然ガスを使用してエネルギーを作ると、二酸化炭素が放出されて温暖化が加速します。

それぞれの課題を解決するためには、持続可能な再生可能エネルギーの使用が求められています。

8.働きがいも経済成長も

世界中の失業率は高い水準で、現在年間340万人が失業しています。総数は2億人に上るなど、労働力があるにもかかわらず雇用は足りていません。働けないとお金が得られないため、貧困に直結します。貧困となれば飢餓に苦しむようになり、紛争に繋がるといった負の連鎖となるでしょう。

貧困に陥ると、移民や移住が増えてしまいます。移民や移住で人がいなくなった国では、課題を解決できません。新たなる雇用が生まれず経済成長が阻害され、失業する人は増え続けるでしょう。

9.産業と技術革命の基盤をつくろう

途上国において、産業と技術革命のための基礎インフラは重要です。基礎インフラとは、電気、ガス、水道、交通、インターネットといった、生活をしていく上で重要な設備や施設を指します。基礎インフラによって人々の生活水準が上がるだけでなく、持続可能な産業・技術革命に直結するでしょう。

基礎インフラがないために、途上国にて企業の生産性が損なわれている率は約40%、加工される農産物はわずか30%です。基礎インフラがないために雇用が生まれず、貧困や飢餓を招く一因となっています。

10.人や国の不平等をなくそう

1%の豊かな人々が、世界の経済を動かしているとされています。経済において残りの99%が置き去りにされている状況は、人や国にとって不平等です。安い賃金で労働を強いられている人も多く、働いても満足な収入が得られません。

何億人もの人が取り残されたまま経済が回っている状況では、貧富の差が広がり続けてしまうでしょう。企業が得られる富を社会貢献に活かしていく仕組みを作ることで、より多くの経済成長が見込めます。多くの人が平等となるよう、持続可能な社会に近づけていかなくてはなりません。

11.住み続けられるまちづくりを

世界で都心部に住んでいる人は約35億人で、人口の約半数です。2030年には、都心部に住む人の割合が60%まで増えると言われています。なぜ都市部に多くの人が住むことが問題になるかというと、災害が起きた時に被害が大きくなるからです。電気や水道が使えなくなってしまった場合など、多くの命が危険にさらされるでしょう。

災害以外にも、都心部への密集には課題があります。人が密集する都市部は、貧富の差が激しくスラム化する地域が生まれやすいです。治安の悪化は、犯罪や町の汚染に繋がります。都心部の密集を避けるためには、多くの人が心地よく住み続けられる街づくりをしていかなくてはなりません。

12.つくる責任・つかう責任

「目標2:飢餓をゼロ」の項目で解説した通り、現在8億人が飢餓に苦しんでいます。一方で地球の人口は増加の一途です。2050年に世界の人口が96億人になり、食料需要量が約69億トンに達する時、世界では20億人が飢餓に苦しむと算出されました。

飢餓を増やさないために、人々は食料をつかう責任を持たなくてはなりません。つかう責任とは、以下の内容を指します。

  • 賞味期限や消費期限内に食べきれない食料を買わない
  • ブロッコリーの芯などは捨てずに使いきる
  • 中途半端に残った料理は捨てずに食べきる

上記の内容を意識すると食品ロスを減らせ、多くの人の助けとなるでしょう。


13.気候変動に具体的な対策を

人間が引き起こしている気候変動により、地球の将来が危険にさらされています。持続的な温暖化対策として、2015年にフランス・パリで開かれたCOP21にて、パリ協定として採択された具体的な目標があります。その内容は『世界共通の長期目標として2℃目標の設定。1.5℃に抑える努力を追求すること。』など、温暖化に関する取り組みです。

温暖化が進むと自然災害が増える・マラリアなどの伝染病が蔓延する・食料不足による飢餓の増加など、深刻なリスクとなります。

参照:外務省|2020年以降の枠組み:パリ協定

14.海の豊かさを守ろう

海の豊かさは、持続可能な地球環境保護や地域経済に良い影響がもたらします。しかし現在は、1970年代と比較すると海の生物は49%の量しか存在していません。

魚の漁獲量が減ると、小規模漁業を行う人々が魚を獲れなくなり、仕事が無くなります。また、小規模漁業は女性労働者が約50%を担っているなど、女性の雇用にも直結する面は見過ごせません。

また、現在の海はプラスチックゴミで溢れています。プラスチックゴミによって、生態系の変化・観光や漁業の衰退・安全な船舶を確保できない・沿岸地域の人々の環境面の悪化などが引き起こされます。

15.陸の豊かさも守ろう

海だけでなく、陸の豊かさも守らなくてはなりません。毎年1,300万ヘクタールの森林が失われています。木を伐採することで生計を成り立たせている人がいるものの、伐採する木々が少なくなっているため、雇用は次第に減っている状況です。

森林が減ることで生物の多様性も失われていて、地球上では年間4万種もの生物が絶滅しています。生物の多様性が崩れると、間接的にかかわりを持っていた生物同士が共存できなくなるでしょう。

16.平和と公正をすべての人に

平和と公正とは何か、以下でみていきましょう。

  • 差別されない
  • 暴力を受けない
  • 災害や紛争に苦しまない
  • 同じ立場で話し合い、助け合える

上記のように、誰も取り残されない安心安全の生活を目指します。

LGBT・人種・宗教・体型など、あらゆる面での差別が紛争や暴力に繋がりかねません。紛争や戦争は、子どもたちの将来を奪います。教育を受けられないと雇用に恵まれず、児童婚を強いられるなどの課題が解決できないままです。

SDGsへの取り組みは、世界中の人々が少しずつ意識を変えていくことで実現可能な目標と言えます。多様性への理解もそのひとつ。日常生活において小さな意識の格差が争いを生むこともあるでしょう。そんな時に役立つ記事をご紹介します。アンガーマネジメントとは?効果・方法と企業が必要とする理由について解説、こちらもお役立てください。

17.パートナーシップで目標を達成しよう

ここまでみてきた16の目標は、ひとりの力で実現できるものではありません。SDGsを達成するためには、世界中の人々が手を取り合う必要があります。政府や企業のみならず、個人や地域でも取り組める目標もあるでしょう。

誰かがやればよい、という考えでは課題は解決できません。SDGsの目標を達成するためにも、世界中の人々がパートナーシップを大切に、目標を達成していきましょう。

参照:一般社団法人SDGs支援機構|SDGsジャーナル

SDGs達成のために出来ることとは?

SDGs達成のために出来ることとは?

ここまで、SDGsの17の目標をみてきました。いずれも難しい問題で、個人には手が出せないと感じるでしょう。しかし、SDGsの目標達成のために個人レベルでもできる取り組みがあります。どのような取り組みがあるか、みていきましょう。

個人でできること

SDGsの17の目標は、遠い国の話のように感じ、個人では到底目標を達成できない内容だと感じた人も多いでしょう。SDGs目標達成のため、世界中の人が協力し合わなくてはなりません。日々の生活を見直すことで、個人でも出来ることがあります。以下の項目で解説しました。

買うものを見直す

SDGs達成のためには、普段の生活から見直してみることが大切です。地球に優しいとされている、紙パッケージや認証マークの付いた商品は多く流通しています。

認証マークとは、地球に優しい方式で生産された持続可能な商品に付けられています。認証マークは以下の4種です。

  • 海のエコラベルMSC認証
  • 養殖水産物のエコラベルASC認証
  • 環境に優しい森林認証制度FSC認証
  • 認証パーム油RSPO認証

認証マークを目印に商品を選ぶことで、地球に優しい選択をした行動をすることができます。

他にも、使い捨てではなく繰り返し使えるタンブラーを持ち歩く行動も有効です。SNSでSDGsについての記事をシェアしたり、普段の取り組みを発信したりしても良いでしょう。

行動アイディア

SDGsを意識して行動するのは難しいと感じている人は、国際連合広報センターが提唱する「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」を参照してみましょう。ガイドの内容の一部を以下で解説します。

  • レベル1:ソファに寝ていてもできること……こまめに電気を消す・SDGsに関する記事をSNSでシェア
  • レベル2:家にいてもできること……簡易包装の商品を買う・肉や魚の消費を減らす
  • レベル3:家の外でできること……買い物は地元でする・詰め替え可能な商品を購入する
  • レベル4:職場でできること……職場での差別に声をあげる・社内の冷暖房を省エネにする

上記のように、簡単に取り組める内容ばかりです。「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」を参考に行動を起こしてみましょう。

参考:国際連合広報センター|持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)

まとめ

SDGsには17の目標と169のターゲットがあります。いずれも独立した内容ではなく、貧困をなくすために差別をやめる・飢餓に苦しむ人を減らすために食料を大切にするなど、関連し合っています。

誰でも身近なところからSDGsを意識していくことが、持続可能な社会への第一歩です。本記事の内容を参考に、できるところから行動を起こしてみましょう。世界中の人が協力し合うことで、SDGsの目標が達成されます。

最後のチェックポイント

  • SDGsとは、持続可能な開発目標のこと
  • SDGsには17の目標と169のゴールが設定されている
  • 企業はイメージアップや新規事業の創出が期待できる
  • 個人であってもSDGsは身近なことから取り組むことができる
  • 一人ひとりの行動が、持続可能な社会を作る
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