リクルート

人手不足の業界で働く!就活でのメリットを解説

date2024年01月12日
人手不足の業界で働く!就活でのメリットを解説
タグ:

はじめに

  • 超少子高齢化による労働人口の激減や育成の追いつかなさが原因
  • 人手不足の業界への就職は検討の価値あり
  • 人手不足の業界にいくと、大変ではあるものの早期に大きな成長をする 可能性がある
  • 専門職であれば、技術を習得すると今後社会人として大きな武器となる
  • 周囲の意見に惑わされず、業界研究や自己分析をして、幅広く志望業界を検討しよう

人手不足はなぜ起こっている?

帝国データバンクによる調査によると、企業の半数以上である52.1%が「正社員が不足している」と答えています。加えて、「非正規社員が不足している」と感じている企業も30.9%いるという結果が出ており、現在は企業にとって圧倒的な人手不足といえます。

「人手不足なのになぜ雇わない、雇われない?」と感じる転職希望組もいますが、これから社会に出る就活生にも原因が見えてこないかもしれません。これには原因と呼べるものがいくつかあり、現在の社会背景や歴史などを知る必要があります。次項で解説します。

参考:帝国データバンク – 人手不足に対する企業の動向調査(2023年10月)

人手不足の原因・理由

最近声高に人手不足が叫ばれている原因の主なものは次のような理由です。

  • 超少子高齢化によって労働人口が激減に向かっている
  • 求められる労働のレベルが急激に上がっている
  • 労働者の育成がうまくいっていない

一番大きな原因は日本における極端な少子高齢化です。人口の大変多い世代が高齢者となり、現役をどんどん引退しています。また、広く知られている通り、その下の世代からはずっと人口が減ってきています。文字通りの人手不足、人口不足です。今までの社会の便利さは、労働人口の多さで賄われてきましたが、これからは労働人口の不足による不便さを余儀なくされる可能性すらあります。こちらは次の項目の「2025年問題」の項目も参照してください。

また、社会の高度化により、一人ひとりの労働者に求められる労働レベルが上がり続けています。全員がこの高度化についていける訳ではなく、また人材の育成にも時間がかかるため、労働人口の減少スピードにこれが追いついていないともいえます。

ただし、ピンチはチャンスという言葉もある通り、人材を企業は常に求めており、就活生からみれば就職しやすい社会状況でもあるのです。とくに人手不足が顕著な業界をこのあと解説していきます。

2025年問題とは?

超高齢化社会がよりいっそう深刻化するといわれるのが2025年であり、一般的に「2025年問題」と呼ばれます。1947~1949年生まれのいわゆる「団塊の世代」が2025年に75歳以上の後期高齢者となるため、働き手の不足や社会保障費の増加などさまざまな問題が到来すると懸念されているのです。この世代は約800万人いて、現在の日本では一番人口が多い世代であり、労働人口の大幅な減少も予測されています。

参考:厚生労働省 – 今後の高齢化の進展 ~2025年の超高齢社会像~ (PDF)

人手不足といわれる業界は?

とくに人手不足となっている業界はいくつかあります。慢性的な人手不足が問題になっている業界や、コロナ禍の影響で急激に人手不足となった業界などがあり、さまざまな理由で人手不足に見舞われているのが現状です。次で詳しく紹介します。

IT業界

IT業界は、以前から人手不足といわれている業界のひとつです。経済産業省によると、2030年に79万人のIT人材が不足すると予測されています。人材育成が難しい職業にもかかわらず、需要が年々増え続けており、人手不足がなかなか解消していません。IT業界はスキルを身に着けると専門職として稼げる職業なので、就活でこの業界を視野に入れるのはよい選択といえるでしょう。

物流・運送業

物流・運送業は人手不足が叫ばれている業界の代表です。昨今ネット通販が大変盛んになったのもあり、物流・運送のキャパシティは限界に近づきつつあります。最近では、現場にIT技術を積極的に取り入れオペレーションの簡略化を実現したり、政府もこの業界の人手不足解消に向けて動いていたり、各方面から対策に力を入れているようです。そのため、就職先として物流・運送業を選ぶと就職難易度自体は下がる可能性があります。

ただし大変な人手不足の業界であり、また次に述べる通り、物流・運送業界特有の問題もあるため、進路のひとつとして考えるときはこのあたりの問題を頭に入れておくべきでしょう。

物流・運送業界の2024年問題とは

働き方改革関連法によって、一般企業での時間外労働は原則月45時間・年間360時間が上限とされ、大企業では2019年4月、中小企業では2020年4月からすでに施行されています。

しかし、物流・運送業界では業務の特性上、時間外労働は年間960時間までとされ、実際の施行も2024年3月までの猶予が与えられました。この期限が近づいてきたことで今後起こるとされているのが「物流・運送業界の2024年問題」です。2024年4月からは物流・運送業界にも時間外労働に上限が課せられるため、日本社会の輸送能力が限界を迎える可能性があると懸念されています。

参考:全日本トラック協会 – 知っていますか?物流の2024年問題

宿泊業

宿泊業はコロナ禍で需要に大幅に減った結果、大量解雇が起きました。しかしながら現在はコロナ禍を脱し、海外からの旅行客が急増したため、以前とは逆に需要が急激に増え供給が追いついかない事態になっています。現在、以前と比較してホテルの一泊料金がどこも高騰しているのは、ホテル自体の不足とともに激しい人手不足が同時に起きているためです。そのため、宿泊業界は採用されやすい業界といえるでしょう。

飲食業

飲食業は宿泊業と同じく、コロナ禍で需要が大幅に減って解雇が起きたものの、現在はコロナ禍から回復し飲食店に利用者が戻ってきたため、需要が急激に増えています。こちらも宿泊業同様に人手不足が起きており、採用されやすい業界といえるでしょう。

介護・看護業

介護・看護業界も以前から人手不足が叫ばれている業界のひとつです。専門知識と資格が必要であり、人の命を預かる厳しい仕事であることから、必要な数の人材が常に不足しています。その代わり、資格と経験を身に着けるとこの先仕事には困らないという大きなメリットがあるので、就職を検討する価値は大いにあります。

建設業

建設業は新築の建設だけでなく、老朽化した道路や建物の修繕・建て替えなど需要が増えているにもかかわらず、技術者の高齢化による引退や若者不足などの問題があり、深刻な人手不足に陥っています。もともと建設業は職業柄、長時間労働になりがちな仕事であり、そこに昨今の人手不足が重なって長時間労働に拍車がかかっているという事情があるようです。また建設業は「3K(きつい・汚い・危険)」といわれ敬遠された時期があり、現在の人手不足の一因となったようです。

しかし最近では、たとえば昔ではほとんど存在しなかった女性の現場監督もいて、世間のイメージより就職難易度は下がっているといえます。長時間労働などの問題にも取り組む企業も多く、建設業界への就職を検討する価値はあります。

人手不足の業界への就職は?

人手不足の業界は、すぐにでも人に来てほしいため、他の業界より就職しやすいのは確かです。しかしながら「ブラック企業」という言葉が以前から知られている通り、心理的安全性を確保できる職場であるかどうか、不安を感じる人も多いでしょう。しかし、人手不足の業界に就職することはメリットも多いです。それぞれ解説します。

人手不足の業界に就職するメリット

人手不足の業界に就職することは実はメリットが多くあります。次項でそれぞれ説明します。

成長できる

人手不足のため、これから入社してくる人材の育成は企業にとって急務です。また、人手不足の現場は手が足りていないために必然的にやることが多く、業務量がどうしても増える傾向にありますが、それが結果として人手が足りている職場に勤めるよりずっと早い成長につながるといえます。チャレンジ精神がある方にはよい環境といえるのではないでしょうか。

専門性を身に着けることで必要とされる人材になれる

IT業界や介護・看護業の仕事は専門職であるため、知識と実務経験があると転職に大変有利となります。一般職と比較して、基本的に今後の仕事に困ることはまずないでしょう。その代わり、介護や看護の仕事は資格を取る必要があります。

介護業界は無資格で入社しても、働きながら資格取得を目指せる職場もありますが、看護業務は基本的に働くにあたって資格が必要であることには気を付けましょう。看護の道を志し、進路変更や社会人にいったんなったあとに看護の大学や専門学校にいく人もいます。

企業に人材が入ってきたとき、先輩として重宝される

人材不足の企業は人を大量に採用します。ほかの人より一足先にその企業に入っていると、その分早く「先輩」になれるので、後輩の面倒をみる機会にも恵まれるでしょう。とくにマネジメントの経験があると、今後の仕事人生において大変大きな武器となります。

人手不足の業界に就職するときに気を付けるべきこと

先ほどは人手不足の業界に就職するメリットを解説しました。しかし、デメリットもいくつかあります。次項で解説します。

ブラック企業に気を付ける

一般的に人手不足となると、一人あたりの仕事量の負担が増大し、しかし仕事は減らないので、現場の社員の負担が増大します。すると現場の空気が悪くなったり、ひどい場合は人をこき使ったりする、いわゆる「ブラック企業」と呼ばれる状態に陥る企業も少なくありません。そうならないように社内教育やICTの活用、マネジメント・経営方針の工夫をおこなうのが企業の通常の姿ではありますが、なかなかうまくいっていない企業も実在します。

外部からそれを知ることは困難ですが、求人内容・企業研究や面接で訪問したときの社員の雰囲気などに違和感が出る場合もあります。企業と接する際は、できれば様子を確認しておきましょう。

周囲の意見に惑わされない

人の長所や能力はそれぞれまったく違うものです。企業も同じように、それぞれさまざまな個性をもっています。ある人には合わない企業も、別の人には非常に肌に合うことがあるのはこのためです。人手不足の業界は大変な忙しさであるため、評判がよくないこともあるでしょう。周りの人の意見や世間の評判は参考になるものではありますが、あまり振り回されるのもよくありません。

重要なのは「自分がどうしたいか」です。自分軸をしっかりもち、広く業界を検討する方法もあることを覚えておいてください。

まとめ

現代では、超少子高齢化による労働人口の激減が見込まれており、労働者の育成も追いつかず、多くの企業は人手不足に陥っています。 しかしこれは、考えようによっては就職しやすい状況ともいえます。これを機に人手不足の業界への就職を検討するのもひとつの手でしょう。
業務量の多さに振り回される可能性はありますが、それにより早く大きく成長できる可能性が大きかったり、専門職であれば経験を積むことにより将来のキャリアパスが開かれたりするなど、メリットが多くあります。
人手不足の業界にいくには不安要素もありますが、周囲の意見に惑わされず、自分軸をしっかり見据えながら、幅広く志望業界を検討してみましょう。

IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
【会社選びは、仲間探しだ】IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
株式会社セラク 開く