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Uターン転職の方法とおすすめな人・年代別ベストなタイミングなどポイントを解説

2020年11月18日
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はじめに

「Uターン転職」と言われても、具体的な内容がピンとこない人もいることでしょう。そこでUターン転職とはどのようなものなのか、全体的な情報を知った上で、Uターン転職に最適なタイミングや条件、やり方や志望動機の書き方などを詳しく紹介します。

Uターン転職とは

Uターン転職とは

一般的な転職以外でUターン以外に、IターンやJターンという転職もあります。それぞれ転職の形が異なることもあるので、ご自身の希望する転職がどれにあてはまるのか、一般的な転職と何がどう異なるのかを知っておきましょう。

Iターン・Jターン転職との違い

Uターン・Iターン・Jターン、それぞれがもつ言葉の意味と、違いはどのようなものなのか。3つの転職方法の違いを簡潔にまとめてみました。

  • Uターン転職
    地方となる地元から離れ、都会で就職。地元に戻り転職する。
  • Iターン転職
    都会に生まれ育ち、都会で就職。地方の企業などへ転職する。
  • Jターン転職
    地方出身で、都会で就職。出身地方に近い地方都市へ転職する。

このようにUターン・Iターン・Jターン転職の違いは、出身地や前職の就業場所、転職を希望するエリアをどこにするかなどで分類されます。

一般的な転職との違い

一般的な転職の場合、職場のある場所が変わるだけで、通勤ルートが多少異なることはあっても、移動手段そのものが大幅に変更になることは少ないでしょう。しかしUターン転職などの場合は、電車通勤がままならず、車での通勤でないと厳しいケースも珍しくはありません。

また地方での生活を送るにあたり、近隣の人との付き合い方の違いに戸惑うことも多いでしょう。元々知っている土地に戻るといえど、離れていた期間が長ければ長いほど文化や気候の違いに改めて気づき、戸惑うこともでてくる可能性があります。

このようなことから、ライフスタイルに大きな影響を与える点が、Uターン転職などと一般的な転職との違いだと考えられます。

生活する環境が大幅に変わることで、必要となることが変化します。地方によっては受けられるサービスや支援も異なりますので、先を見据えた計画も考えておく必要があるでしょう。家族がいる場合は、さらに将来の生活を見据えた転職先の事前リサーチが必要になるでしょう。

主な理由やきっかけとは

主な理由やきっかけとは

Uターン転職をする人は、どのような理由や、何をきっかけに行動を起こすのでしょう。

  • 生活環境の見直し
  • キャリアチェンジ
  • ライフステージの変化

これら3つを元に、Uターン転職をする理由やきっかけを見ていきます。

生活環境の見直し

地方から都心部へ出てきて就職している場合、ガラリと変化してしまった生活環境に心や体がついて行かずに悩むケースが目立ちます。

ライフスタイルの変化のなかでも金銭面の問題は如実に現れるようで、都会で生活することのコストの高さに苦労する人も多いようです。東京や大阪などの中心部は、「衣・食・住」どれをとっても根本的に物価が高い印象をもつでしょう。

同じ月収でも都会で生活するか、地方で生活するかで生活水準すら変化します。将来のことなどを考えると、生活コストの高い都会から地方へ戻ろうとUターンを決意するきっかけにもなるようです。

キャリアチェンジ

都会で働いていると多くの刺激や新しい仕事など、さまざまな経験やスキルを身につける機会も多くなるでしょう。そのようなメリットを活かし、都会で十分なキャリアやスキルを身に着けてからUターン転職をおこなう、「キャリアチェンジ型」の人もいます。

都会でしか得られない経験などから身につけた仕事のノウハウを持ち帰ることは、故郷である地元への貢献につながります。最初からではなく、働いているうちに故郷の地域発展に貢献したいと考え、Uターンを決意する人もいるようです。

地方の企業がUターン転職組を積極採用することがある背景には、キャリアチェンジできる優秀な人材と認識していることもあるようです。

ライフステージの変化

Uターン転職を決意するきっかけのなかには、「ライフステージの変化」によるものもあります。結婚・出産をはじめ、親の介護やご自身の体調など、きっかけはさまざまです。

都会での子育ても魅力的かもしれませんが、環境のよい落ち着いたところで子育てをしたいと考える人もいます。ご自身や家族の健康を維持するためにも、地元へ戻る決意をする人もいるでしょう。

親の介護も地元に帰るきっかけになるようです。親が高齢になってくると、地元を離れることも難しくなります。そのため親の介護をきっかけにUターン転職を希望する人もいるようです。

Uターン転職がオススメな人とは?

Uターン転職がオススメな人にはさまざまな要素があります。

  • 地元にやりたい仕事がある人
  • 車通勤が苦ではない人
  • 生活コストの削減をしたい人

いくつかある要素から、これら3つにスポットを当て紹介します。

地元にやりたい仕事がある人

都会に比べると地方は企業の絶対数も少なく、圧倒的に働き口が少ない傾向にあります。そのような点からUターン転職などは、都会から地方へ移住する転職活動として難易度が高くなる傾向にあるのです。しかし最初から地元にやりたい仕事や企業があるのならば話は別問題となります。

やりたい仕事があるからこそ、都会から地元へ里帰りし転職を目指すわけです。このようにやりたい仕事が明確にあると、転職に対する対策も取りやすくなるでしょう。

地元に戻って働く明確なビジョンをもっている人は、Uターン転職がオススメであると言えます。

車通勤が苦ではない人

国土交通省が公開している資料によると、三大都市圏と地方都市圏の平日の通勤で自動車が使用されている割合は以下のようになっています。

平成04年:三大都市圏31.0% 地方都市圏59.9%
平成11年:三大都市圏33.7% 地方都市圏62.8%
平成17年:三大都市圏33.2% 地方都市圏63.9%

参考:国土交通省|「現状の交通動向等の分析」2.自動車交通需要の動向 (1)全国全機関の交通需要について

このような結果から見えてくることは、いかに地方の通勤時に車を使用するのかという点です。電車移動では通勤が難しいというケースもありますので、車通勤が苦にならない人は、Uターン転職などはオススメできるでしょう。

生活コストの削減をしたい人

Uターン転職を実行して失敗だと後悔する人のなかには、年収が大幅にダウンしてしまったという理由もあるようです。しかし年収がダウンしても、地方は生活コストが大幅にダウンすることもあり、失敗ではないと考えることもできます。

総務省統計局による平成28年度の資料によると、住居の物価水準の項目では関東が115.2%なことに対し、一番低い北海道は82.6%となっています。

ただし住居以外の項目では、関東のほうが指数の数値が低くなるものもありますので、物価水準の違いについて認識違いをして後悔することがないよう、十分な事前リサーチが必要です。

参考:総務省統計局|「小売物価統計調査(構造編)年報 平成28年|表1-6 10大費目別指数」

Uターン転職をして後悔や失敗をする人とは?

  • Uターン転職をする目的が明確ではない人
  • 現職の不満だけで転職をする人
  • その地方の情報収集がしっかりとできていない人

Uターン転職に失敗したり後悔したりする人の特徴としていくつかあるなかから、これら3つを紹介します。ご自身が当てはまるかどうか確認しておきましょう。

Uターン転職をする目的が明確ではない人

Uターン転職を成功させる秘訣には、なぜUターン転職でなければならないのかという明確な理由がないと、転職活動は失敗するかもしれません。明確な理由がなく、なんとなく地元に帰ろうとUターン転職を決意してしまうと、準備不足などから「こんなはずじゃなかった」と後悔することになってしまいかねません。

なぜUターン転職をする必要があるのか。地元に帰ってやりたい仕事や働きたい企業はあるのかなど、きちんと理由を明確にし、失敗しないように努めましょう。

現職の不満だけで転職する人

職場の人間関係や仕事内容・待遇に不満があるなどの理由だけで、さまざまな問題から逃げるようにUターン転職を決意してしまう人も危険です。

地元で働きたいという思いと、今の現職から逃げ出したいだけという思いでは、目的に大きな違いが出てきます。問題から逃げるためだけにUターン転職をすると、結局同じような問題が転職先で発生した場合どうするのでしょう。

地元に戻って転職してもさらに悪い環境になる可能性もありますので、現状・現職への不満だけでUターン転職をしたいと考える人は、後悔や失敗するリスクが高くなりそうです。

その地方の情報収集がしっかりとできていない人

都会の生活と地方の生活では何もかもが一変し、環境が大きく変わることは珍しくありません。都会ならば歩いて数分でコンビニに行けるところが、地方の場合は一番近いコンビニへ行くのにも車で数十分かかるなどよくある話です。

地方だから自然が豊富で、みんなが助け合ってよりよい生活ができると思いこんでいたのに、まったく違った結果になることもありえます。その土地ならではのルールや、気候や環境・物価など、徹底した情報収集ができない人は、Uターン転職などにはあまり向いていません。

昔住んでいたから大丈夫と過信していると、思いがけないトラブルや勘違いが発生し、失敗や後悔をするリスクがアップするかもしれません。

年代別Uターン転職のベストなタイミング

一般的な転職活動同様に、Uターン転職にも年代別でベストなタイミングがあります。

  • 20代
  • 30代
  • 40代

上記3つの年代別に、Uターン転職に関するベストなタイミングをチェックしましょう。

20代のUターン転職

Uターン転職がもっとも多い年代は、20代から30代前半だと言われています。そのなかでも20代でUターン転職をする人は、おそらく最初からゆくゆくは地元に戻ってと考えている人も多そうです。

地方の就職活動は企業の少なさなどから、困難を極めるかもしれません。それでも20代の若さであれば比較的スムーズにUターン転職を進められることでしょう。

しかしある程度の職務経験や、社会人としてのスキルなどを習得してから地元に戻っても遅くはありません。もし20代でUターン転職するのであれば、20代後半まで待ってからでも遅くはないと考えられます。

30代のUターン転職

転職活動をスムーズにするために必要な若さのことを考えると、30代でのUターン転職のベストタイミングは30代前半だと言えるでしょう。

働き口が少ない地方の場合、30代を超えると選択肢が格段に少なくなる可能性があります。また30代も後半となると、それなりのキャリアやスキルをもっていなければ、採用する側も魅力を感じなくなる可能性が出てきます。

キャリアアップを考えてのUターン転職の場合は、30代後半でもそれなりに転職活動を進められるかもしれませんが、やはりベストなタイミングは30代前半といったところでしょう。

40代のUターン転職

40代のUターン転職の場合、30代以上にどれだけのスキルやキャリアがあるかが命運をわけます。また20代・30代以上に、働きたい仕事・企業に的をしっかり絞った転職活動の計画をしておくことも重要です。

地方は若い人材が不足していることもあり、若い人であればある程度キャリアやスキルがなくても目を瞑る部分もあります。しかし40代ともなるとそうはいかず、なんとか転職できてもかなり収入がダウンするなどの現象も起こりがちです。

ベストなタイミングはできるだけ早い時期。即戦力として働ける技術があるなどキャリア構築ができていることは必須。複数人の部下を指導できるぐらいのマネジメント力なども備えておくといいでしょう。

やり方と流れは?

やり方と流れは?

ここからはUターン転職のやり方や流れを紹介します。

  • 地域の情報収集をする
  • その地域の求人を探す
  • 転職活動を行う
  • 退職と引越し作業

一般的な流れから、これら4つのポイントをピックアップしますので、チェックしておいてください。

地域の情報収集をする

Uターン転職の最初の行動は、地元の最新の地域情報を収集することです。過去に長く住んでいたとしても、すでに変わっていることもあるかもしれません。現時点で最新の内容に情報をアップデートしておきましょう。

知っていると思いこんでいた地元の風土や、働く上での向き合い方や考え方も、現在進行形でそこで生活し働いている人のほうがよく理解しているはずです。生活のリズムも同様です。家族がいる場合は教育環境などの情報も集めておきましょう。

情報収集が最初の肝となりますので、複数の人から直接話を聞いて、できるだけたくさんの情報を入手しておきましょう。

その地域の求人を探す

最も重要なことは、自分が地元に戻ってやりたい仕事の募集があるのか、やりたい仕事のできる職場があるかどうかをリサーチすることです。

厚生労働省の令和元年5月の有効求人倍率では、東京都は1.54%に対し、北海道は1.28%と減少傾向にありました。地域産業の活発度具合によっては、東京よりも倍率が高いエリアもあります。ただし、大抵の場合都会よりも地方の求人数はかなり少ないと考えておくといいでしょう。

勝手知った地元で、知り合いなどもいるから簡単に仕事が決まるだろうなどと油断することがないように、求人チェックをしっかりとおこなっておいてください。

参考:厚生労働省|「一般職業紹介状況について」第6表 – 1 都道府県・地域別有効求人倍率(就業地別・季節調整値)

転職活動を行う

転職活動をはじめる上で注意したいことは、現職に就いたままUターン転職活動をおこなうようにするということです。

焦って現職を辞めてしまうと、すぐに仕事が決まらずに生活に行き詰まるなど苦しい状態を強いられる可能性があります。金銭面や精神面に余裕のある転職活動をするため、退職はせずに転職活動を行いましょう。

面接を受けるための交通費や宿泊費が必要になり、多額の出費をした挙げ句、不採用になることもあるでしょう。万が一に備えても現職に就いたまま転職活動を行うことをオススメします。

退職と引越し作業

内定が出たら、ようやく現在勤めている会社への退職報告を行います。内定先の企業と現職とのスケジュールをうまくすり合わせ、どちらにも迷惑がかからない日程調整をおこないます。

内定が出るまで退職を伝えたり、引っ越しの準備をしたりはできませんので、スピード感を重視しつつ、焦らず丁寧に進めていきましょう。

現職を退職後、入社日よりも前に引っ越しを済ませておけるスケジュールを組んでください。事前に引越しに関する情報収集をしたり、内覧だけでもしたりしておくと、焦ることなく手続きに入れます。

Uターン転職の志望動機を書く際のポイント

Uターン転職をする際、志望動機はどのように書けばいいのでしょう。求人数が少ない地方でも見事内定を獲得するため

  • なぜこの地方を選んだのか
  • 長く働く意思を伝える

この2つに重点を置き、内定率がアップする志望動機を作成しましょう。

なぜこの地方を選んだのか

単純に「地元で働きたいから」では、企業側には志望動機が伝わりません。企業側に「この土地で働きたい」と強く願うポジティブさをアピールしていきましょう。

例文1:地元への貢献を訴えかける

私は土地開発に伴う営業職に○年勤務し、そこで培ったスキルや経験を活かし、魅力あふれる街づくりをおこない、地元の活性化に貢献していきたいと考えております。
御社の発展に貢献することは、地域貢献にもつながると信じています。この土地に根を張り、街の人のために尽力したいと考え、御社を志望いたしました。

例文2:地元へ戻りたい本音を語る

都会に就職に出ると決めたときから、いずれ地元であるここ○○に戻ってこようと考えていました。自然が豊かでおだやかなこの土地に家を構え、子どもをのびのび育てたいと思っていたからです。
東京で仕事をしながら築いたキャリアや人脈を活用し、御社に貢献できればと思い志望しました。

例文3:キャリアプランについて合致する点を語る

地域密着に特化した営業活動をおこない、顧客の気持ちに寄り添った提案で成果を出してきました。今後はスキルアップするために、よりいっそう顧客との距離が近いサービスの提案ができればと考えております。
御社の求人を拝見したとき、地元密着に特化したスタイルで、顧客のニーズへ最大限に答えようとするサービス力に感銘を受けました。御社で顧客との距離が近いサービスの提案を行いながら、スキルアップを目指していきたいと考えております。

長く働く意思を伝える

都会から戻った人材に対し地方の企業が求めることは、スキルの高さやキャリアの素晴らしさだけではありません。人口減少や若い働き手の都会への流出などからの人材不足を受け、地方の企業は長く働いてくれる人をもっとも欲しています。

志望動機を考える際には、この土地・仕事で、長く働く強い意志があることを明確に伝えるようにしてください。採用してもまた都会に戻ってしまうかもと受け取られてしまわないように、志望する企業に沿ったアプローチで、この土地で腰を据えて末永く働きたい点を納得のいくように説明するようにしましょう。

まとめ

地方から都会へ出て仕事に就き、また地元に戻って再就職をおこなうUターン転職。一般的な転職や、Iターン・Jターン転職などとの違いもおわかりいただけたことでしょう。

都会で培ったスキルや経験を武器に、地方の活性化や地域の発展に貢献できるUターン転職も、将来の選択肢に入れてみてもいいかもしれません。

都会と比較すると、地方での転職活動は思うように進まないかもしれません。地元だから大丈夫と油断せず、できる限りの情報収集を行って、ぜひUターン転職を成功させてください。

最後のチェックポイント

  • Uターン転職とは地方を離れ都会で就職した人が地元に戻り転職すること
  • 一般的な転職とは違い、ライフスタイルにまで大きな影響を与える
  • 地元を活性化させたい、地域貢献したい人などにUターン転職はオススメ
  • 地元に帰りたいという理由だけでは後悔や失敗する可能性も
  • Uターン転職にベストなタイミングは20代~30代前半
  • 事前リサーチすることが多いので、転職までの流れを把握しておこう
  • 長く働ける点が地方企業では重要視されている
update2025
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