業界/資格

インフラエンジニアとは?わかりやすく仕事内容や工程・なるには・を解説(仕事内容・将来性・向いてる人・必要スキル・資格)

2021年09月24日
タグ:

はじめに

ひとくちにエンジニアといっても様々な職種があります。ここでは、システム開発・運用の基盤を担う、インフラエンジニアという職種について解説します。
インフラエンジニアに興味がある、目指してみたいという方は、参考にしてみてください。

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは

昨今のITサービスは、ユーザーが利用するPCやスマートフォンなどのクライアント単体では完結しません。必ずネットワークとつながりサーバーとやり取りします。こうしたサービスの基盤となる部分を担当するのがインフラエンジニアです。インフラ系エンジニアとも言います。
以下では、インフラエンジニアの特徴をわかりやすく紹介します。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニア

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニア

インフラエンジニアのなかでも、さらに職種が分かれます。サーバーエンジニアとネットワークエンジニアです。
サーバーエンジニアは、サーバー機器の選定とその立ち上げを担います。サーバーをどのような用途で使用するかにより、OS・メモリ・ハードディスク容量などのスペックを決め、システムに最適なサーバー構成を用意するのがその役割です。
一方、ネットワークエンジニアの担う分野は、サーバーやその他機器を含むネットワーク全体の設計と環境構築です。社内・社外からのアクセスをどのように制御するか、認証・セキュリティ面の検討も行います。不具合が発生した場合でもサービスがダウンしないようにネットワーク構成を構築するのがネットワークエンジニアの役割です。
なお、サーバーのクラウド化、仮想化がアマゾンAWS(Amazon Web Services)やマイクロソフトAzureといったIaaS(Infrastructure-as-a-Service)の登場により一般的となってきた現在においては、両者の明確な線引きはなくなりつつあると言えます。

開発エンジニアとの違い

システムを実際に構築するのが開発エンジニアです。
サーバー側で動作するシステムを開発するエンジニアは、RUBYやJAVAといった言語でプログラミングを行いますが、前提としてそうした言語が動作するための環境が必要となります。その環境を用意するのがインフラエンジニアというわけです。

インフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアの将来性

さまざまな業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)化が叫ばれるなか、どのようなシステムにおいても、必要となってくるのがインフラです。そのためインフラエンジニアに対しては旺盛な需要があります。
では、インフラエンジニアの魅力とは何でしょうか? 詳しく見ていきましょう。

活躍の場が広がる

従来はサーバーなどのITインフラについては自前で整えるのが標準的でした。しかし現在は、インターネット環境の進展によりクラウド利用が一般化してきています。ITインフラを自前の環境(オンプレミス)からクラウド上に構築するIaaS(Infrastructure-as-a-Service)であるAWSやAzureに移行するケースも増えています。クラウドの環境を整えるのはインフラエンジニアの仕事です。
また仮想化手法として「コンテナ」という技術もメジャー化しつつあります。仮想マシンを構築せず、もとのOS環境は共通で利用し、アプリやライブラリ・ミドルウエアなどを、別々に隔離された「コンテナ」というエリアを設け管理するという手法です。
コンテナのデファクトスタンダードな技術であるDockerでは、サーバーなどの各種環境設定やミドルウェアのインストール情報はコード化して管理されます。IaC(Infrastracture as Code)と呼ばれるコード化されたファイルによる環境の共有ができ、デプロイ(開発したアプリの配置・展開)の自動化などのメリットもあることから、コンテナは効率良くスピーディーにシステム開発を行うためのインフラとなりつつあります。
こうした進化が顕著なインフラ分野において、インフラエンジニアの活躍の場は、今後ますます広がっていくものと予想されます。

IT技術を支えるインフラエンジニア

多くの業界で業務のシステム化が行われています。その数はDX化の波を受け増加の一途をたどっています。その結果、運用・保守の人材は慢性的に不足しています。この流れは今後ますます加速していくことでしょう。こうしたIT技術を支えているのが、まさにインフラエンジニアであることからも、その将来性に期待は高まっています。

高年収を狙える職種

エンジニアは専門性も高く、資格を取得することでキャリアアップ、さらに収入アップも図れる職種といえます。
その中でもインフラエンジニアはシステムの基盤を支えるという点で、無くてはならない人材です。さらにクラウドやコンテナといった新しい技術を習得することで、その価値は一層高まります。
またキャリアパスとして、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャーや、企業のIT戦略に関わるITコンサルタントといった方向に進むこともできます。自己研さんを重ねることで高年収を狙える職種と言えるでしょう。

インフラエンジニアに向いている人の特徴

インフラエンジニアに向いている人の特徴

どのような人がインフラエンジニアに向いているでしょうか? インフラエンジニアに適性のある人の特徴を3つ取り上げます。

用意周到な性格の人

インフラにはトラブルがつきものです。運用していくなかで、予期しない出来事は起こりえます。さまざまな可能性を考慮し、事前に手を打っておけるかどうかはインフラエンジニアの腕にかかっています。
普段から慎重で用意周到な性格の人は念のために対策しておくことをいとわないので、インフラエンジニアに非常に向いていると言えます。

機械いじりが好きな人

サーバー、ルーター・スイッチなどのネットワーク機器、それらをつなぐケーブルなど、インフラの世界は機械であふれています。
昨今は、PCから画面上の操作で構築を行うケースも多いですが、それは実際に機器を設置し配線を行っていくことの代替にほかなりません。実際の機器の組み立てを迷うことなく順序だって行える人、機械いじりが好き・得意な人は、インフラエンジニアに適性があると言えそうです。

縁の下の力持ち的な存在になりたい人

インフラエンジニアの仕事は、システムの基盤を用意することです。プログラマーが作るプログラム、それを元に動く画面といったような表に見える派手な部分はあまりありません。とはいえ、プログラムがきちっと動作するのは、インフラあってこそ可能です。
こうした裏方の仕事、縁の下の力持ち的な存在に魅力を感じる人は、インフラエンジニア向きと言えそうです。

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容はどのようなものでしょうか?
さまざまな業務を担うインフラエンジニアですが、以下では「設計」「構築」「運用」という3つの工程に分けて見ていきます。

設計

システム開発は、顧客の要望をヒアリングし要件定義を行うところから始まります。
この要件定義には、プログラムで実現するソフト面以外にも、サーバーやネットワークなどのハード面の要件も含まれます。どの程度の規模のシステムかによって、サーバーのスペックや台数が変わってきます。また、提供されるサービスによって、冗長化や負荷分散といった点も考慮する必要があります。設計段階においては、顧客から提示される予算も勘案しつつ、より良いプランを設計することが求められます。

構築

設計されたインフラを実際に作り上げていく段階です。
例えばサーバーひとつとっても、WEBサーバーやDB(データベース)サーバーとでは用途が異なりますので、それぞれに応じたアプリケーションをインストールしていく必要があります。またWEBサーバーが複数台になる場合は、負荷分散のためのロードバランサーを設置、セキュリティのためのファイヤーウォールなども構築していきます。ネットワークに関しても、スイッチやルーターなどを配し、社内外からの通信を設計どおりに制御するための構築作業を行います。
こうした作業は従前であれば物理的にサーバーをラックに置いたり、配線を施したりする必要がありましたが、クラウドが主流となった現在では、PCからの操作のみで行えるようになってきています。

運用

インフラエンジニアの仕事は、システム開発を終え、サービスがローンチしたら終了ではありません。構築したインフラが正常に動いているかは常に確認しておく必要があります。
死活監視のソフトウェアで稼働状況を継続的にチェックし、必要があれば改修を行います。例えば、アクセスが想定以上に多くシステムに負荷がかかっている、あるいは特定時間にアクセスが集中するといった状況が発生している場合には、負荷分散の方法を変える、サーバーを増強するといった対策を打つことになります。

インフラエンジニアになるには 未経験でも大丈夫

インフラエンジニアなるには 未経験でも大丈夫

エンジニアに対する求人は引き続き旺盛です。人材不足が常態化している状況と言えるでしょう。
インフラエンジニアもクラウド化が進むなか、その仕事はますます増えており、ニーズは高まる一方です。そのため、専門性の高い職種ながら、未経験の場合でもその門戸は広い傾向にあります。

必要な知識を身につける

インフラエンジニアには、ITネットワーク関連の幅広い知識が必要になります。各種プロトコルやOSI基本参照モデルの1〜7層といったネットワークに関する基礎はもちろん、冗長化、セキュリティなど、身につけなければいけない知識は多岐に渡ります。
こうした知識は一朝一夕には習得できませんが、以下では未経験者・初学者に最適な基礎学習法についてご紹介します。

ネットワークに関する知識

ネットワークに関しては、多くの学習書が発刊されています。その中からまずは、「ネットワークの基礎」といった書籍を1冊読んでみましょう。
ネットワークについては専門用語も多く、また内容もロジカルです。ITインフラに関する知識をほとんど持っていない状態の場合、まずは基礎的な知識を固め、そこから徐々に専門的な内容を習得していくのが良いでしょう。

サーバーに関する知識

サーバーに関してはまずはOSについて学習しましょう。サーバーOSは大きく分けて、Linux系・Unix系・Windows Serverの3種類があります。続いて、WEBサーバー・APサーバー、DBサーバーなどで使用するミドルウエアについても学んでいくと良いでしょう。
クラウドが一般化した現在では、手元のPCから簡単にサーバーを構築することができます。無料で使えるサービスもありますので、机上の学習のほかに、実際にサーバーを立ち上げてみるといった経験を積むのも有効な学習法です。

あると役立つ!資格紹介

インフラエンジニアになるために特別な資格は必要ありません。ただ、エンジニアとしては最低限、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の基本情報技術者試験は取っておくことをおすすめします。
一歩進んで、同じIPAのネットワークスペシャリスト試験も国家資格になりますので、取得しておくことにより、ネットワーク全般に関する網羅的な知識を保有している証になるでしょう。
また、ベンダー資格も有効です。CCNAは、シスコシステムズ社が実施するネットワークエンジニアの基本的スキルを認定する試験です。世界共通基準のネットワーク分野では最も有名な資格と言えます。
インフラ構築にあたっては、最近はクラウド化を検討するケースが多いため、Azure(マイクロソフト)やAWS(アマゾン)関連の資格を検討するのも良いでしょう。いずれも初級・中級・上級とレベルがありますが、中級からがエンジニア向けになりますので、まずは中級の取得を目指して学習を進めてみましょう。

まとめ

インフラエンジニアは、システム開発の基盤となるインフラ構築を担う要の職種です。
DX化がさまざまな業界で叫ばれるなか、ITシステムの数が多くなれば多くなるほど、インフラ人材は不足していきます。インフラエンジニアへの求人と活躍の場は今後ますます増加していきそうです。

最後のチェックポイント

  • インフラエンジニアは、システムの基盤となるサーバー・ネットワークに関わる職種
  • 仕事内容は、インフラの設計・構築・保守の3つ
  • 将来性が高く、高年収も狙える職種
  • 人手不足から、未経験者にもその門戸は広い
  • 資格取得は必須ではないが、ITネットワーク関連の幅広い知識が必要
update2025
何が起こるかわからない。
あらゆる予測は覆る。
私たちはそれを思い知った。
じゃあこれからどう生きるか。
セラクは、チャレンジを選ぶ。
まず見据えるのは5年後。
見えないからこそ、
自ら突き進む強さを。
読めないからこそ、
荒波を超える柔軟さを。
未来を変えられるのは
今の自分だけだから。
2025年を、アップデートしよう。
ここから。