業界/資格

【5分でわかる!】リソースとは?意味を簡単に解説

date2024年02月07日
【5分でわかる!】リソースとは?意味を簡単に解説
タグ:

はじめに

  • リソースとは日本語で「資源」を意味する
  • 経営リソースとは企業が経営活動を行うのに必要なリソース(6種類)
  • 経営リソースのうち、とくに重視されているのが「ヒト」
  • 外部リソースとは「社外にあるリソース」のこと
  • リソースを管理することでトラブル時にも慌てず対応できる

「リソース管理」はなぜ必要?

ビジネス用語の一つに「リソース」という言葉があります。若手社員が「リソース管理を行う」といわれてもピンとこないかもしれません。しかし、企業の経営に欠かせないリソースの存在を知り、自身がどのように行動すべきか考えることも重要です。
この記事ではリソースの意味や必要性について簡単にご紹介していきますので、お役立てください。

リソースの意味と類語

以下からはリソースの意味や類語を紹介します。

リソース(resource)とは

リソースとは日本語で「資源」を意味するケースが多く、「生活や産業の材料になるもの」を指します。ビジネスシーンでは、企業を運営していくのに欠かせない人材・モノ・資金・時間などの総称に使われる場合が多いです。
また、IT分野ではハードウェアとソフトウェアの総称やCPUの処理速度、メモリの容量などをリソースと呼びます。

ソース(sauce)との違い

ソースとは「出どころ」という意味です。また、プログラミング用語で「ソースコード」を指す場合もあります。リソースが「何かを動かすのに必要な資源」に対して「ソース」は「何かの出どころ」のことです。
たとえば、企業が所有している顧客情報や社内で顧客情報をまとめる従業員はリソースですが、顧客情報自体の出どころはソースといえるでしょう。

アセット(asset)との違い

アセットとは日本語に「資産」と訳されることが多い単語です。生活や産業の材料になってはじめて価値が出るリソースと違い、特許やノウハウなどすでに価値のあるものを指す言葉です。
また、使用の度に消費されるリソースと異なり、消費されにくいものがアセットの特徴ともいえるでしょう。ただし、人材を資源ではなく資産と捉えて「ヒューマン・アセット」と呼ぶ企業も増えています。

リソースの種類について

リソースの種類には経営リソースや外部リソースがあります。以下から紹介していきます。

経営リソース(経営資源)

企業が経営活動を行うのに必要なリソースを経営リソース(経営資源)といいます。経営リソースは6種類あり、「ヒト・モノ・カネ」など目に見える有形財産と「情報・時間・知的財産」など目に見えにくい無形財産があります。
競合企業に勝つためにもこれら6種類の財産を有効活用する必要があり、そのためには、都度企業の経営状態を把握して最適な判断を下さなければなりません。

「ヒト」とは?

経営リソースのうち、とくに重視されているのが「ヒト:(社員や役員などの人材)」です。また、経営コストの削減や従業員一人ひとりが生産性を向上させるためにも、ヒューマン・リソース・マネージメント:Human Resource Management(HRM)が注目されています。
人事部や管理職など人材を管理する立場の人がHRMを行うケースが多く、個人の適性に合った配置や評価、育成などを指します。

「モノ」とは?

利益を生む商品やサービスだけでなく、経営活動に必要な備品や設備(工場・倉庫、営業車など)も経営リソースの「モノ」にあたります。
種類が豊富だったり効率的であったりするものが企業の利益にも関係します。また、「モノ」を導入する際には初期費用だけでなくランニングコストや廃棄費用も検討することが大切です。

「カネ」とは?

経営リソースの「カネ」は経営資金を意味します。具体的には商品の製造にかかるコストや従業員に支払う金銭などのことです。
カネのマネジメントは「経営資金の管理」のことです。一般的には、会計・財務・経理部署などが、決算書の作成や財務分析・キャッシュフローの確認・税金対策など金銭にまつわる管理を行ったり、削減できるコストはないかを検討したりします。

「情報」とは?

「情報」は「時間」以外の無形資産全般を指します。顧客情報・技術・生産ノウハウだけでなく、経営管理能力・組織風土・企業内のモラルなどの人的資産や組織力も情報リソースといえるでしょう。
また、企業情報(企業イメージ・ブランド・信用)も情報リソースに当てはまります。情報リソースは金銭では購入できない場合が多く、作ったり集めたりするのに時間もかかりますが、複数の製品・分野で平行利用できるのが特徴です。

「知的財産」とは?

「情報」の知的資産にあたる項目が「知的財産」であり、技術や人材・組織力、ブランドや顧客とのネットワークなど競合企業へ勝つために必要な資産を指します。借地権やリース資産などの知識以外の資産は含まれません。
知的財産をマネジメントして有効活用するには、上記の一般的な知的資産に加えて、企業独自のノウハウや特許などの強みを組み合わせていく必要があります。

知的財産の説明図

「時間」とは

「時間」とは経営活動に関連する時間のリソースを指します。従業員一人ひとりが意思決定にかかる時間や、顧客に対してサービスを提供するまでにかかる時間などのことです。
タイムマネジメントでは、「限りある時間のなかでいかに効率よく生産性を高められるか」という点を重視しています。個々のタイムマネジメントでは、業務の優先順位付けや終了時間を設定することが大切です。
また、すべての業務を引き受けすぎず、ときには他人に任せるのもタイムマネジメントを行う上では必要といえるでしょう。

外部リソース

外部リソースとは「社外にあるリソース」のことです。
外部リソースの活用とは、自社内でリソースが不足しているときに、社外から専門家を呼んできたり外注依頼(アウトソーシング)を行ったりして、資源を調達(人材を確保)するという考え方です。外部リソースに頼ることで、業務効率化や従業員の負担の軽減につながります。

リソース管理の重要性

企業を経営していくなかで、リソース管理は欠かせません。限りあるリソースを有効活用するには、「どのリソースをどれくらい何に使うか」や「リソースの残量の把握」をしておく必要があります。
以下からリソース管理のメリットや重要性をご説明していきます。

リソースを管理することで得られるメリット

近年では正社員だけでなくパートや時短勤務など働き方も多様化しています。そのため、個々の価値観や適性を把握した上で業務を割り振り、サポートする必要があります。
また、各部署に適切な人数を配置したり従業員同士がお互いに時間のリソースを把握したりしておくことで、想定外の作業やトラブルが発生しても慌てずに対応できるでしょう。
さらに、働きやすい職場は、従業員のモチベーション維持や健康維持にもつながり、定着率も高い傾向にあります。人材が流出しにくいため人手不足に悩む心配も少なく、企業全体の生産性が上がりやすいのも特徴です。

「リソース」はどのような場面で使用される?

「リソース」という言葉はどのような場面で使用されるのでしょうか。
以下から例文を3つご紹介します。

例文1:「リソースを割く」

「リソースを割く」とはある目的のために企業が所有している資源から必要な分だけ割り当てることを指します。

例文1:

出店計画を立てる上で、社内リソースをどこに割くか慎重に考える必要がある。

出店計画とは、自社店舗を新たにオープンする際の方向性や売上目標などの計画・戦略のことです。また、「リソースを割く」とほぼ同じ意味に「リソース配分」があります。

例文2:「リソース不足」

「リソース不足」とは組織が必要なリソースを確保できていない状態のことです。個人の能力やスキル不足は「リソース不足」の意味には当てはまりません。

例文2:

人的リソースが不足しているから、採用ページにアクセスしてもらい、集客ができるように考える必要がある。

例文3:「リソース管理」

「リソース管理」とは企業のリソースを有効活用するために管理することです。企業によっては「リソースマネジメント担当」というポジションを置いているところもあります。

例文3:

資金リソース不足になるとサービスの質も落ちてしまうので顧客満足度も下がるだろう。

まとめ

リソースの管理やマネジメントは若手社員にも十分関係があります。人事職や管理職を目指している方はいずれ人材育成に関わる可能性が高いでしょう。
また、企業全体の生産性を高めるためにもタイムマネジメントを意識する必要があります。生産性が上がれば貴重な人材として重宝されることもありますので、キャリアにとってもプラスになるでしょう。
ぜひ、今後は「リソース」を意識してみてください。

IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
【会社選びは、仲間探しだ】IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
株式会社セラク 開く