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履歴書の「趣味・特技欄」の書き方|企業は何を知りたい?【例文付き】

date2024年01月12日
履歴書の「趣味・特技欄」の書き方|企業は何を知りたい?【例文付き】
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はじめに

履歴書の趣味/特技欄で、何を書くかお困りの方も多いのではないでしょうか?自分が実際に取り組んでいることでも「こんな趣味は履歴書に書かないほうがいいのではないか」とか「仕事に直接活かせない特技は書いても意味がないのではないか」など悩ましいのが趣味/特技欄です。

このページでは趣味や特技の書き方を例文も交えて解説していきます。趣味も特技もない方へのヒントも紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

趣味/特技欄の書き方

趣味/特技欄の書き方

趣味や特技は人によって千差万別です。趣味/特技欄での記載内容が直接選考結果に影響を与えることはほとんどありませんが、採用担当者にいい顔をしたくても誇張しないほうがいいでしょう。
採用担当者は趣味から見えるあなたの人間性や、どのような角度から特技と仕事が結びつけられるのかを確認している場合があります。面接の場で趣味や特技が深掘りされた結果、うまく答えられなければ嘘だと見抜かれてしまったり、コミュニケーション能力不足と誤った評価につながったりする恐れもあります。したがって、趣味/特技の欄には好きなことや得意なことを正直に書いていくのがポイントです。

趣味や特技から自分をアピールできるポイントを意識し、紹介できるようにしましょう。

アピールポイントについて

その趣味を継続して行って得たアピールすべきポイントを明白にしましょう。

例えばスポーツにしてもチームのリーダーとして活躍していたなら「リーダーシップ」をアピールできますし、自分のチームや相手チームを分析し試合運びに貢献していたなら「分析力・緻密さ」に優れていることを伝えられます。

同じ趣味でもどの切り口から自分をPRするかで採用担当者の印象も変わってきます。応募する企業の仕事内容と結びつく自己PRになるとより効果的です。

箇条書きは大丈夫?

基本的に趣味特技欄はスペースが限られているため、長文で書くと採用担当者にとって見づらい文章となります。そのため、箇条書きで記載して簡潔に説明するといいでしょう。

ただし、箇条書きで「野球」「ドライブ」とだけ書いていても、野球観戦かプレーのどちらが好きなのか、ドライブの何が好きなのか、相手に伝わりません。 その場合は、箇条書きの後にカッコを使うのがおすすめです。詳細を簡潔に説明できるように「趣味・特技の名称」+「説明」で記入すると良いでしょう。

例:野球(現在も社会人野球でチームコーチを行う。高校生の時は全国大会出場経験有り)

趣味や特技がない場合

趣味や特技がすぐに思い浮かばない方もいるでしょう。 しかし、その場合でも履歴書の欄に「特になし」と書くのは消極的な人間と捉えられてしまうので、基本的にはNGです。

趣味や特技が思い浮かばない人はまず、人にして喜んでもらったことを思い返してみてください。「電車に乗っている時、お年寄りに席をゆずって喜んでもらった経験」や「職場で困っている同僚の手伝いをしてあげた経験」など『おもいやり』も切り口の一つです。明確な意味では趣味や特技とは言えませんが、人にして喜んでもらったことから特技と言えるような事柄が思いつくかもしれません。

それでも思い浮かばない人は、毎日欠かさず行っていることも趣味や特技に盛り込むことができます。

例えば以下のようなもの挙げられます。

  • 「毎朝早起きしている」
  • 「几帳面で掃除を高い頻度で行っている」
  • 「パソコンやスマートフォンで情報収集するのが日課」

など あなたの一日を振り返ってみると、人とは違った意外なポイントが見えてくるかもしれません。

なかなか自分と向き合う機会は少なく、大事な場面で迷ってしまうことは多いですよね。こんな時上手に自己分析が出来たら楽かもしれません。内定につながる自己分析のやり方。誰でも無料で簡単にできる効率的方法。こちらの記事では、自己分析の方法を紹介しています。参考にしてください。

書かないほうがいい場合

「正直に書いていい」とはいえ、書かないほうが無難な趣味・特技もあります。以下で説明するものは一般的には書かないほうが良いとされているものです。

・ギャンブル

エンターテインメント系の職種への就職を希望する場合を除き、「パチンコ」「スロット」「競馬」など、ギャンブル系の記載を控えたほうがいいでしょう。
あくまで履歴書の中の趣味/特技欄ですので、金銭感覚や堅実性といった面から採用担当者にマイナスイメージを持たれるリスクがあります。就職の選考といった観点からすると、書かないほうがいいでしょう。

・犯罪を連想する趣味・特技

例えば「動物の解剖」や「刃物の収集」など、犯罪を連想させるものは採用担当者に悪い印象を持たれてしまう恐れがあります。大企業になるほどそういった人物を雇用すること自体が「リスク」と捉えられてしまうので、記載はせずに世間的な印象を意識するのがポイントです。

・政治や宗教

政治や宗教に関する内容は、一般的に記載しないほうが無難とされています。人によって価値観や考え方が大きく分かれるものは、面接などでも話題に上げにくく評価にもしにくいため、控えたほうがいいでしょう。

例文(一覧別)

例文(一覧別)

実際に、一部の趣味や特技を例文とともに説明していきます。上の【箇条書きは大丈夫?】で説明したとおり、記入欄には趣味や特技を箇条書きで並べ、カッコ書きで説明をする2段階構成がおすすめ。
また、その趣味や特技をすることで得られる効果や成長できた点を記入すると、採用担当者へのアピールとなり、より効果的です。

旅行(趣味)の場合

例1:旅行(国内では40都道府県へ訪問。観光地や名産物を調査して旅行するのが好きです)

例2:旅行(年に2回は海外旅行をし、英語から離れないことでこれまでに学習した英語の定着としても役立てております)

解説:旅行は計画性、チャレンジ精神、行動力のアピールになります。自分で計画し実行することを明確に表現すると良いでしょう。例2のように海外への旅行は語学アピールとしても応用ができます。ご自身に合った旅行での経験をアピールしましょう。

ゲームの場合

例:ゲーム(効率よくプレイするため情報収集をして検証を行う。オンラインゲームではコミュニケーションのため英語を学習)

解説:ゲームはゲーム業界、エンジニア職では効果的なアピールになります。検証やPDCAサイクルを回すイメージを伝えることでより仕事に直結するイメージを伝えることができます。ただし、職務内容や企業によっては「内向的な性格ではないか」「コミュニケーション能力に問題はないか」などマイナスイメージを持たれてしまう場合もあります。一般的に印象が良いとされている趣味や特技があれば、そちらを選択するのが無難です。

音楽鑑賞の場合

例:音楽鑑賞(中学生の頃からクラシックを聞くのが好きです。お気に入りの音楽を聞くことでリフレッシュしています)

解説:音楽鑑賞では、エピソードを通じてセルフコントロールができることや、気持ちを切り替える力があることをアピールできるでしょう。好きなジャンルやエピソードを記載することによって面接の際、話題になる可能性もあります。

料理の場合

例:料理(毎日昼食、夕食は自炊。オリジナルレシピをノートにまとめインターネットでシェアをすることもあります)

解説:料理は面接で質問されたり盛り上がったりしそうな話題性があります。レシピをまとめるなどのプラス要素をつけることで、事務作業が得意なイメージもつきやすくなります。

カラオケの場合

例:カラオケ(採点機能を使って高得点が取れるように、その曲にあった呼吸法や姿勢などの情報収集をし、勉強もしています)

解説:ただ単にカラオケが好きだということを伝えても、自己PRや面接でのアピールとしては弱くなります。しかし、ストレス発散方法として活用できていることや、例のような書き方をすることで、目標への努力や行動できるイメージを持ってもらうこともできます。

スポーツの場合

例:スポーツ(学生の頃よりサッカーをしており、現在も週1で社会人サッカーをしています。仲間とのコミュニケーションを大事にしながら、現在は大会への出場を目標にしています)

解説:スポーツは世間的にも印象の良い趣味です。コミュニケーション能力や体力面をアピールできれば仕事に関連づけて評価されやすく、実績や目標設定を盛り込むことで説得力のある自己PRにつながるでしょう。

この記事では、趣味/特技欄について解説していますが、就活にあたって必要な履歴書の書き方も項目別に詳細記事をご用意しています。また、面接ノウハウ記事もありますので、下記よりご覧ください。

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ライブの場合

例:ライブ(好きなアーティストのライブやコンサートへ行くことで、ストレス発散にも役立てています)

解説:ライブ鑑賞が自分自身にどのような影響を与えているか伝えるといいでしょう。ストレス解消法として有効であることや、ライブを通じてのコミュニティがあることを伝えられるとより効果的です。
アーティスト名まで具体的に書くことで、面接で話題になる可能性もあります。

読書の場合

例:読書(月に20冊以上は小説やビジネス書を読んでいます。読んだ本の要点をまとめ、個人で書評を書いています)

解説:読書に関することを趣味や特技として伝えることは、採用担当者にいい印象を持ってもらえる可能性が高いですが、漫画は避けたほうが無難です。どのようなジャンルの本が好きか。最近読んだ本や著者など、具体例をあげて説明するとより説得力が増します。 ただし、本の内容だけでなく「他にはどのような本を読んだか」など、突っ込まれた質問をされることが多いので、名前を挙げた本の内容はきちんと理解しておきましょう。

映画鑑賞の場合

例:映画鑑賞(月に20本の映画を鑑賞。主人公を自分に置き換えて、自分ならどう判断するかなど、様々な物語を疑似体験できるのに魅力を感じます)

解説:映画鑑賞はスポーツや読書などの趣味に比べると、そこから見えるスキルは薄く感じる傾向にあります。そのため、そこから何を得たのか工夫を凝らす必要があります。例のような文であれば、自分ならどうするかを考えていることを伝え、想像力の深さや思慮深さをアピールできます。

ドライブの場合

例:ドライブ(休日にドライブをします。行ったことのない土地や知らない景色を見ることでストレス発散、気分転換をしています)

解説:ドライブは行動力やセルフコントロールの手段として評価されやすいです。遠方へのドライブは気分転換につながっているなど記載すると良いでしょう。ただし、伝え方によっては走り屋などのマイナスな印象を与えてしまう可能性もあるので、注意しながら書いていきましょう。

履歴書を書き終えたら次は面接の準備です。面接でも自己紹介は必要です。アピールポイントを探す参考になりますので、面接の自己PRを含めた自己紹介の例文(ここまでできれば万全!)こちらも、あわせて読んでみて下さい。

まとめ

あなたの趣味や特技に合うような例は見つかりましたか?趣味や特技を急に聞かれて答えに詰まってしまう人も、日常の行動を振り返ることで今まで気づかなかった意外な特徴も見えてくるはずです。履歴書を作る際に詰まりやすいのが趣味/特技欄ですが、履歴書には書けないと思っていた趣味や特技も、書き方次第では採用担当者のアピールへと繋がります。

趣味/特技欄では、学歴や職歴だけでは見えない「あなた自身の人柄や長所」を見ています。書き方を工夫し趣味/特技欄をうまく活用することで、採用担当者から「会ってみたい!」と思わせるような内容を書けるように心がけてみましょう。

チェックポイント

  • 趣味/特技欄は本当に好きなことや得意なことを書こう
  • 趣味を通してアピールするポイントを明確にしよう
  • 記入の際は箇条書きで。ただし、カッコをつけてより具体的に書けると◎
  • 趣味がなくても「特になし」はNG。日常生活で継続的に行っていることや、自分なりのこだわりからヒントを得よう
  • 嘘はダメ。面接で聞かれても情熱を持って答えられることを記入しよう
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