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プログラマーの年収・給料の実態は?システムエンジニアとどちらが高い?

2020年01月20日
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はじめに

近頃、ITエンジニアの年収の高さが世界中で話題になっています。新卒でも年収1,000万円以上、アメリカや中国系の企業なら2,000万円以上の年収を提示されることもあるようです。IT人材はスキルがあれば、日本国内だけでなく「世界のどこでも働ける」のが大きなメリットと言われています。IT人材の中でもITエンジニアについて詳しく見ていきましょう。

プログラマー(PG)とシステムエンジニア(SE)の仕事の違い

プログラマー(PG)とシステムエンジニア(SE)の仕事の違い

プログラマーとシステムエンジニアはITエンジニアとひとくくりにされがちです。しかし、この2つの職種は業務内容が異なります。システムエンジニアは主に設計部分を担当し、プログラマーは主に製造を担当すると考えてよいでしょう。以下で詳しく説明します。

システムエンジニア(SE)の仕事紹介

システムエンジニア(SE)とは、プログラムの設計が仕事です。システム開発の流れは、【要件定義→設計→製造→試験】となっています。そのうち、システムエンジニアの担当部分は要件定義から設計までです。そのほか、複数のプログラムを連携して動作の確認をしたり、システム全体の動きをチェックしたりするのもシステムエンジニアの仕事となっています。

システムエンジニアには基本的なITスキルのほか、設計書や試験項目表を作るドキュメント作成能力と、開発システムに関する知識も必要です。直接クライアントとやり取りする機会も多いため、会話の中からクライアントのニーズを汲み取り、それに沿った提案ができる能力も求められます。

プログラマー(PG)の仕事紹介

プログラマー(PG)は、システムエンジニアが作成した設計書に沿ってプログラミングを行うのが仕事です。プログラマーが開発したプログラムは、物流や金融システム、コンピュータ・プログラム、webサイトやアプリケーションなど、さまざまな場面で活用されています。システム開発の工程では、製造の部分を担当します。

設計書には、必要最低限の内容しか記載されていないため、プログラムの動作をどのようなコードで実現するかは、プログラマーの想像力と腕次第ということになるでしょう。一見正常に作動しているように見えても、コードによっては動作が重くなってしまったり、エラーが発生したりしてしまうことがあるからです。プログラマーには、システムエンジニアが設計したものを正確に読み解き実現させる高い技術力が必要になります。

プログラマーの仕事には、製造のコーディングだけではなく、そのコードが正常に動くかどうかの単体試験も含まれます。プログラマーには、プログラミング技術があることに加えて、自分が作ったプログラムに最後まで責任を持つことも欠かせない要素です。

プログラマーの年収って実際どうなの?低い?高い?

プログラマーの年収って実際どうなの?低い?高い?

プログラマーというと、低賃金の過酷な仕事というイメージを持つ人も多いかもしれません。かつては、過酷な労働環境に置かれている職場も少なくなかったものの、近年はIT人材不足により労働環境が改善されているようです。しかし、同じIT人材であっても、プログラマーはシステムエンジニアよりも平均年収が低い傾向にあります。

平均年収と給料

プログラマーの平均年収は約400万円となっています。年収は開発するシステムや、使用するプログラミング言語によっても変わります。求められるスキルが高くなると年収が高くなるのは、どの分野でも同じことです。プログラマーの中でも、習得するのが難しいとされるVisual BasicやC言語、C++や新興の言語にも対応できるプログラマーの方が給料は高くなります。

次に平均年収を年齢ごとに見てみましょう。20代前半の平均年収は約300万円、20代後半になると390万円ほどになります。その後、30代後半になると450万円ほどに年収が伸びます。40代後半になると500万円を超え、50代で540万円程度になり、年収はピークとなります。

男女別平均年収と給料

平均年収は性別によっても違いがあり、男性は425万円、女性は370万円となっています。この違いは、男性の方が女性に比べて体力がある分長時間働けたり、妊娠出産などの影響を受けにくかったりする事情があるかもしれません。

年収1,000万以上稼ぐプログラマーとは?

高年収を稼いでいるプログラマーと一般のプログラマーの違いは、技術力です。車のメーカーにたとえて考えてみましょう。同じメーカーであっても、その中には新技術の開発を行う人、新技術を使った車を商品化するために設計をする人、工場のラインで働く期間従業員のような人もいます。ひとつの「メーカー」の中で同じ製造に関わる仕事をしている人であっても、年収に大きな差があるのが実情です。

先ほど、希少な言語を扱える人は年収が高くなる傾向にあることを説明しましたが、そのほかにも年収に影響する要素はいくつかあります。年収に大きな影響を与える要素の一つは雇用形態です。大きく分けると会社勤めか、フリーランスという働き方があります。会社員の中でも、雇用形態が正社員なのか、派遣社員なのか、アルバイトなのかによっても待遇は大きく変わります。

もう一つの要素は雇用主の企業です。報酬は企業の売上や制度よって大きく差が出る部分です。同じ能力を持ったプログラマーでも、働いている企業によって年収には大きな違いがあります。高い年収を得るには、売上規模、体力、そして売上に応じて報酬を増やす制度を持った会社で働くことも重要なポイントです。

フリーランスのプログラマーは稼げるの?

IT業界で人材不足が深刻化している近年、日本でも年収1000万円以上の給与を支給する企業が現れています。しかし、平均年収が2000万円を超えるアメリカや中国系の企業に比べると、日本企業の給与水準は低いと言えます。高年収を狙うなら、会社員として働くよりも、フリーランスのプログラマーになった方が可能性はあるかもしれません。また海外で働くことも視野に入れておくと良いでしょう。

一方でフリーランスになると、営業活動や請求書の発行、代金回収、確定申告などの事務作業も自分で行うことになります。また、企業に属していれば、定期的に会社の研修や勉強会に参加する機会もありますが、フリーランスはそうした教育の機会を自発的に作っていかなければなりません。仕事とは関係のない部分も含めて、働き方を選んでいくことが大切です。

プログラマーとして高年収を狙うには以下3つの方法があります。

  1. 高い報酬で雇ってくれる企業に勤める
  2. フリーランスになる
  3. 海外企業を狙う

ただし、どの働き方をするにしても、高年収を狙うには時代に応じて学び続け、品質の高い仕事をする姿勢が必要なのです。

言語別プログラマー年収ランキング

プログラマーの年収は対応できるプログラミング言語によっても変わります。稼ぎたいと思っている人は、予め調べ高年収が狙える言語を学ぶのがおすすめです。

1位 Python
Pythonを扱えるIT人材の平均年収は約600万円です。Pythonはさまざまなシーンで使われている汎用性の高いプログラミング言語です。データ分析や機械学習に使われている言語なので、ビックデータの解析や分析のために非常に便利です。今後の需要の高まりが予想されます。

2位 Ruby
Rubyを扱えるIT人材の平均年収は約560万円です。Rubyは日本生まれの初心者でも学びやすいプログラミング言語として知られています。分かりやすく、効率的なフレームワークを使ったシステム開発が可能なので、スタートアップ企業で多く採用されています。

3位 Kotlin
Kotlinを扱えるIT人材の平均年収は約580万円です。Javaを簡潔にしたオブジェクト志向言語のKotlinは、Javaに比べると少ないコードでシステム開発できると言われています。Javaとの互換性もある新しい言語です。2017年にGoogleがAndroidアプリの公式開発言語としたことで一気に知名度が上がりましたが、国内で扱える人材は少ないため、今後の需要が期待できる言語です。

4位 Swift
平均年収は約560万円です。Swiftは2014年にAppleが開発したプログラム言語です。iPhoneやiPad、MacなどのiOSの開発に使われています。C言語をベースに開発されたプログラミング言語であるObject−Cよりも簡潔なコードが書けるため、採用する企業が増えています。

システムエンジニア年収って実際どうなの?低い?高い?

システムエンジニア年収って実際どうなの?低い?高い?

次にシステムエンジニアの年収を見ていきましょう。

平均年収と給料の相場

厚生労働省が公表している平成29年の賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアの平均年収は約550万円です。IT業界全体の平均が約450万円、プログラマーが400万円であることを考えると、システムエンジニアは比較的高い水準にあると言えそうです。年功序列文化のある日本では、年齢を重ねるほど年収が高くなる傾向が見られます。年齢別に見ると20代前半の平均年収は約340万円、20代後半になると約440万円になります。

30代後半になると500万円に到達して約540万円、40代後半には約600万円です。年収のピークを迎える50代には約630万円となっています。ただし、IT業界はまだ誕生してから年数が浅く、IT人材の平均年齢もほかの業界に比べると若いのが特徴です。

IT企業の報酬や給与に対する考え方としては、年齢よりも成果やコミュニュケーション能力、ITスキルのレベルを求める傾向が強いため、他業界よりも実力主義であると言えるでしょう。

男女別平均年収と給料

平均年収を全年齢で男女別に見ると、男性は約670万円、女性は約620万円となっています。男性よりも女性の年収が低くなっているのは、先のプログラマーの項でも解説したように、妊娠出産に伴う離職や労働時間の制約などが考えられます。また、エンジニアは残業が多くなる傾向にあるため、長時間働ける男性の方が平均年収は高くなる傾向にあるでしょう。

年収1,000万以上稼ぐエンジニアとは?

エンジニアにはいくつかの種類があります。平均年収の高い業種トップ3を見てみると次のようになります。

  • ITコンサルティング(約930万円)
  • プロジェクトマネージャー(約900万円)
  • ITアーキテクト(約780万円)

出典:Greekroid

そのほかのエンジニアの平均年収は600万円以下であるため、同じエンジニアでも業種ごとに差があることが分かります。このように見てみると、IT業界の中で比較的恵まれた立場にあるエンジニアでも、年収1000万円を稼ぐのは容易ではないことがうかがえます。年収1000万円を超えるにはどのようなキャリアを積めば良いのでしょうか。

プログラマーと同様に、エンジニアも需要のある職種の一つです。そのため、年収を上げる分かりやすい方法の一つは転職することです。人材不足に陥っているIT業界では、徐々に給与水準や待遇が向上してきています。年収アップのために最初に取り組むべき方法は、勤めている会社で年収アップを狙うことです。実務経験やスキルが評価され、管理職となれば年収アップが見込めます。しかし、この方法は、頑張りやスキルの習得が望みの給与額に到達するまでに相当の時間が掛かります。一方で、この後に紹介するフリーランスへの転向や転職するリスクを負えない人にとっては現実的な方法です。

2つ目は、より高い年収が見込める企業への転職をすることです。昨今では、新卒でも年収1000万円を狙えるエンジニアの職種もあります。そうした企業へ転職したり、海外企業に転職したりする方法が考えられます。

3つ目の方法は、フリーランスになることです。企業で実力や経験をある程度積んだら、フリーランスを視野に入れてみるのも良いでしょう。フリーランスの案件には、1件あたり100万円を超える報酬が提示されているものもあり、そうした高額案件を受注し続けられれば、年収1000万円を超えるのも夢ではありません。

いずれの方法であっても、年収アップを狙うにはそれ相応のスキルが必要です。エンジニアであっても、プログラミング言語を習得したり、経営の知識を身につけたり、一人で上流から下流までのシステム構築や運用の経験を積んだりするなど、希少性の高い人材になっておくことが求められます。継続的に仕事を獲得するという意味では、顧客とそこに関わる人の満足度を上げるコミュニケーションスキルを磨くのも必要かもしれません。複数のスキルや経験を組み合わせて、他の人が簡単にはマネできない人材になることが年収アップには欠かせないでしょう。

雇用形態別システムエンジニアの年収

ここでは20代の年収を雇用形態別に比べてみましょう。

正社員システムエンジニアの年収

賃金構造基本統計調査によると、20代の正社員全体の平均年収は275万円となっています。一方、20代の正社員システムエンジニア(以下SE)の平均年収については公式データがありません。しかし、求人サイトから推計した金額は430万円となっています。20代の正社員では、システムエンジニアは全体の平均より150万円以上高い年収を見込めるでしょう。

システムエンジニアの仕事には、顧客のシステム開発をするものと、社内のシステムを取り扱うものの2つがあります。社内SEは、その名のとおり社内のシステムを取り扱うエンジニアです。
社外のシステム開発に関わるエンジニアは、納期が近づくと忙しくなる傾向にあります。一方、社内SEは仕事の相手が社内なので、比較的納期に融通が利くと言われています。厳しい納期を取引先の企業から提示されることがないので残業が少なく、一般のSEと比べて無理な働き方をしなくて良いケースが多いでしょう。ただし、金融や証券業界の社内SEは必ずしもその限りではないようです。

技術職であるシステムエンジニアは、その技術や実績が給与に反映されるのが一般的です。しかし、社内SEに関しては技術者としてのスキルや実績よりも、会社の規模や給与体系によって変わります。年収は正社員の平均年収と大きく変わらないでしょう。給与規定に準じて年収が決定されるケースが多いため、大企業やその関連企業、成長中の企業であれば高年収を見込むことは可能だと考えられます。

派遣システムエンジニアの年収

20代派遣社員全体の平均年収は228万円です。先ほどと同じように求人サイトから推計した20代派遣社員システムエンジニアの平均年収は385万円という結果になりました。システムエンジニアで期待できる年収は、雇用形態が派遣社員であっても全体の平均よりも高いと言えそうです。

フリーランスシステムエンジニアの年収

フリーランスのシステムエンジニアの平均年収は600〜960万円程度であると言われています。20代でもフリーランスとして活躍できるスキルを持っていれば、約700万円以上の年収を得ることもあります。ただし、年収は年齢や経験、個人の持つスキルよって大きな幅があるため、参考程度にとどめてください。

エンジニア種類別の年収ランキング

最後にエンジニアの職種ごとの年収を見ていきましょう。

webエンジニア/約430万円

webサイトやECサイトなどのシステム設計、開発、運用、保守を行うwebエンジニアの平均年収は430万円と言われています。複数のプロジェクトをwebプログラマーやwebディレクター、webデザイナーなどと連携して同時並行で進めることも多い仕事です。

ネットワークエンジニア/約460万円

個々のコンピューターをつなげるためのネットワークの設計、構築、監視・運用を行うネットワークエンジニアの平均年収は460万円程度です。案件やネットワークの規模によっては、設計、構築、運用までを一人で担当することも珍しくありません。

フロントエンドエンジニア/約400〜600万円

ユーザーと直接データのやり取りを行うwebブラウザ側を担当するフロントエンドエンジニアの平均年収は460万円程度です。求人サイトでは400〜600万円程度を想定しているところが多く見られます。企業によっては、1000万円を超える年収が提示されることもあります。

セキュリティエンジニア/約300〜500万円

情報セキュリティに特化したセキュリティエンジニアの年収は300〜500万円程度からスタートするケースが多くなっています。専門性の高いスキルなら、年収1000万円も視野に入ってくるでしょう。

機械学習エンジニア/約580万円

AIの学習に必要な機械学習のためのアルゴリズムを開発する機械学習エンジニアの年収は約580万円です。海外の機械学習エンジニアの平均年収は、日本円にして1400万円と言われています。今後AIに取り組む企業が増えれば、人材の奪い合いとなるため、さらなる年収アップが見込める職種です。

ソフトウェアエンジニア/約440〜650万円

ソフトウェアの設計やプログラミングを担当するソフトウェアエンジニアの年収は約440〜650万円が相場です。ITのソフトウェアだけでなく電子製品まで幅広く取り扱い、高度な知識が求められるために比較的高い水準となっています。

組み込みエンジニア/約400〜660万円

家電製品や機器などの独立した機械の中に組み込まれたコンピューターを制御するシステムを設計します。年収は400〜660万円程度です。他のエンジニアと同じように、取り扱う言語によっても年収が変化するのが特徴で、C言語を習得していれば高水準の年収が期待できます。

上で取り上げた年収を一覧にまとめました。企業や専門性の有無、国などによって年収額に違いがあるため、あくまで目安として捉えておきましょう

年収の相場
webエンジニア430万円
ネットワークエンジニア460万円
フロントエンドエンジニア400~600万円
セキュリティエンジニア300~500万円
機械学習エンジニア580万円
ソフトウェアエンジニア440~650万円
組み込みエンジニア400~660万円

まとめ

ITエンジニアは言語によっても収入が大きく変わります。年収を増やすには、まず言語の選定をしっかりとすること、その上で雇用形態や所属企業の制度を確認するようにしましょう。ITエンジニアやプログラマーからキャリアをスタートし、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを担当するなど、業務内容の上流工程から関わることで年収を上げることが考えられます。高年収を実現できている人は年齢や雇用形態、性別に関わらず、新しい高度な知識や、専門以外の周辺スキルを身につけています。

最後のチェックポイント

  • IT業界で高収入を得るなら希少性の高い仕事がベスト
  • 職務内容によって年収が異なる
  • 扱える言語によって年収や対応できる仕事領域も違う
  • 年収1000万円以上稼ぐには自己研鑽を続ける傾向がある
  • 高収入を得るには、スキルアップをはじめ雇用形態を見直すことも考えよう
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